イオン九州、経営統合から1年 組織変更による更なるシナジー創出とデジタル化で収益向上をねらう
収益向上のカギを握るデジタル推進
下半期の主な取り組みとしては、9月1日に組織変更を実施。「営業・商品担当」をそれぞれ「営業本部」「商品本部」に分割したほか、経営統合によるシナジー創出の最大化をねらい、「CX(コーポレートトランスフォーメーション)推進本部」を新たに設置した。経営統合から1年が経ったが、「物流や商品の統廃合についてはひと段落つき、それが利益の面にも表れてきたと感じている。ただし、システム面での統合が遅れており、これからやっと着手できる状況」と柴田社長。統合による更なるシナジーの創出に向けて力を注ぐ構えだ。
営業施策としては、引き続き「本気の価格」や「年内価格凍結」を中心とした価格施策を継続。またHCでは、20年9月にプロ向け業態として1号店を出店した「ホームワイドプロ」の2号店「ホームワイドプロ福岡空港店」(福岡県福岡市)に10月1日オープンした。9月30日にイオン九州のECストア「イオン九州オンライン」のリニューアルを行ったが、ECストア上でもホームワイドプロで取り扱っている約4万点の品揃えを実現する方針だ。上半期にも行った利便性向上に関するデジタルの取り組みも一層加速させ、「リアル店舗とデジタルの結びつき」を収益向上のカギと捉えて尽力する。