ミニストップ、イオングループ店舗へ商品供給を増やすねらいは?【21年度下期商品政策】
人気シリーズをさらに展開
藤本明裕社長は、「業界内で(コロナ禍からの)最も早い立ち直りをめざす」と話し、下期も引き続いて「食事のデスティネーションストア」実現へ向けた取り組みを強化する方針を打ち出した。具体的な施策は次の通りだ。
まず米飯デリカの強化では、上期に高付加価値弁当として人気を集めた「やみつキッチン」シリーズを成功モデルとし、他カテゴリーの商品の強化につなげる。「やみつキッチン」シリーズは、味だけでなくボリューム感や特別感を重視し、原価構造から見直すことで手軽な価格で高付加価値を実現したシリーズ。弁当類の数値改善に大きく貢献したとみられ、この成功体験をブラッシュアップし、調理パンやスイーツ、サラダなど別のカテゴリにも手法を展開する。
また、上記の「やみつキッチン」シリーズや、人気のソフトクリームを他カテゴリーに転用したオリジナル商品の開発にも注力する。例えばソフトクリームを、「ソフトクリームみたいなパン(ベルギーチョコ入りクリーム)」(税込138円)などの菓子パンや乳飲料、菓子へ展開、「やみつキッチン」シリーズの冷凍食品おつまみの発売など、ミニストップの人気商品を活用した商品を多数発売する。