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西友、25年度に営業利益倍増目指す、売上高は1000億円積み上げ

西友の外観
西友は2025年度(25年12月期)に営業利益を20年度実績の2倍に引き上げる。

 西友は2025年度(25年12月期)に営業利益を20年度実績の2倍に引き上げる。店舗の改装や楽天と共同で運営するネットスーパー事業を強化し、売上高は現状から1000億円積み上げる。

 親会社だった米ウォルマートが米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と楽天グループに株式の85%を売却し、3月に新経営体制が発足したことに伴って新たな中期経営計画を策定した。売上高や営業利益の目標は、6月22日に公表した中期経営計画の骨子で明らかにした。

 中期経営計画では、「食品スーパーとして業界ナンバーワンになる」「ネットスーパーで業界ナンバーワンになる」という2つの大きな目標を掲げた。同社の20年度の売上高は前年度比5.6%増の7850億円だったが、店頭売り上げと楽天西友ネットスーパーの合計で25年度までに1000億円拡大する。

 楽天西友ネットスーパーは、店頭出荷と倉庫出荷のハイブリッド型で展開しているが、千葉県柏市と横浜市に次ぐ3カ所目の専用倉庫を大阪府茨木市に開設する。取扱量を増やし、25年には売り上げ倍増を目指す。

 株式売却によってウォルマートの持ち株比率は15%まで低下したため、情報システムについてはウォルマートのシステムから切り離し、独自のシステムを構築する。また、本部をスリム化するため、8月下旬までに本部社員約200人の希望退職を募る。