アークス21年2月期決算、過去最高売上高を記録 来期はコロナ禍ひと段落で減収減益の見通し
来期見通しは減収減益
来期についてアークスは、来期は新型コロナウイルスワクチンの普及などによってコロナ禍が収束に向かうと見込まれることや、自粛疲れなどから再び外食需要も回復していくと予想しており、業績は減収減益、約19億円の減益幅になるとの見方を示した。ただし、4月にグループ入りしたオータニの業績が来期から加算されるため、オータニの業績貢献によって減益幅は約15.5億円に縮小するとも予想している。
一方、売上高の減少をカバーするため販管費の圧縮を重要視し、グループ全体でのDX化をより一層推進する。グループ共通のポイントカード「アークスRARAカード」の購入情報と連携したマーケティング強化や、自社アプリの機能拡充を通じたデジタル販促などに取り組む方針だ。また、19年10月に本格稼働した新基幹システムの導入拡大によって、グループ内での業務効率化を図る。
アークスの横山清社長は、「食品小売は時代の大きな転換点を迎えている。格差が一気に開き、業界再編は免れない。食に関する家庭のニューノーマルにいち早く対応することが必要不可欠」と語り、説明会を締め括った。