バローホールディングス(HD)は、事業所向けネットスーパー事業「ainoma(アイノマ)」で活用している商品供給システムで特許を取得した。同社ではこれを開放特許として登録し、社外にライセンス供与していく方針だ。
同社は2019年7月、傘下の食品スーパーでアイノマ事業を開始した。「スーパーマーケットバロー広見店」(岐阜県可児市)を拠点に、現在41カ所の事業者や保育所に商品を届けている。
アイノマでは専用のスマートフォンアプリで受注した商品をオフィスや工場などに配送、退社時に受け取れるようにする。複数の利用者が購入した商品を1カ所の配送先にまとめて届けるので、通常のネットスーパーに比べて配送効率が高い。ドライブスルー方式で店舗で商品を受け取ることができるようにするなど、利用者の選択肢も広げている。
バローHDでは今後、傘下のドラッグストアやホームセンターの商品、事業所で必要な什器・備品なども注文できるようにしていくことを検討している。