コロナ禍によって「内食」はどう変化した? 消費者意識を調査!
テイクアウト・デリバリーの需要はどう変化した?
自宅で食事するために利用する、テイクアウトやデリバリーの利用頻度がどう変わったかについても調査した。
図表②は「あなたは、新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と比べて、テイクアウトの利用や実施の頻度に変化はありましたか。」という質問に対する回答をまとめたもの。図表③では、「あなたは、新型コロナウイルス感染拡大前(2020年2月以前)と比べて、デリバリー・出前の利用や実施の頻度に変化はありましたか。」という質問への回答をまとめた。
結果を見ると、テイクアウトの利用が増えたと答えた回答者の割合は25.0%と、一定の増加があったことが伺われる。その一方、テレビCMが大量に流れ、メディアの報道も多く見られたデリバリーサービスに関しては、「増えた」という回答は12.9%に留まった。
この結果を見ると、コロナの流行によって自宅で食事をする機会が増えているなか、家庭内で調理する機会がもっとも増え、テイクアウトを交えながら、時にはデリバリーを利用して食卓を工面していることがわかる。
10月1日より政府が各種「GoToキャンペーン」を実施しており、今後は外出をする人が増え、外食を楽しむ消費者が増えることが予想される。新型コロナウイルス流行が追い風となった形の食品スーパーの好調は、外食を控えた人々の一時的な避難先としての需要によるものだったのだろうか。それとも、健康面、あるいは経済面の視点で家庭内調理が見直され、今後定着していくのか。
ウィズコロナの生活が本格的に始まろうとしている。食品スーパーによる家庭内調理の提案がどう変化していくのかにも注目だ。
<調査概要>
株式会社プラネットが調査企画した「食生活と秋の味覚調査」について、「アイリサーチ」(株式会社ネオマーケティングが運営)を通じて、全国4000人からインターネットでアンケート調査を行った。
2020年9月14日~17日にかけて実施し、回答を得た。過去の調査結果はこちら。