植物置き換え食品市場の開拓に動くイオンがPB「ベジティブ」投入、成功のカギは?
成功のカギは「おいしさ」の実現
もう1つ、イオンが同シリーズで支持獲得を図るべくこだわったのが「味」だ。「結局、美味しくなければ、いくら健康や環境に配慮された食品でも、トレンドは一時的なもので終わってしまうと考える」(和田氏)。
そこで筆者は実際に、「ひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティタイプ」(240g・298円)と「豆乳からつくったクリームソース」(80g・128円)を使ったパスタを試食してみた。
![ひよこ豆と玄米からつくったスパゲッティタイプ」(左)と「豆乳からつくったクリームソース」(右)](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2020/10/2020-09-30-17-10-22-892.jpg)
![見た目はカルボナーラパスタのようだ。クリームソースは、生クリームを使用していないのに十分なコクがある](https://diamond-rm.net/wp-content/uploads/2020/10/2020-09-30-19-47-22-742.jpg)
感想としては、やはり従来のクリームソースパスタとは、味も食感も多少異なる。しかし、麺はもちもちした食感で、クリームソースは、生クリームを使用していないのに十分なコクがあり、おいしく食べることができた。
また通常のナショナルブランド商品と大きく変わらない低価格を実現しており、金銭的な負担を感じることなくふだんの食卓に取り入れられそうだと感じた。
植物性原料食品の市場開拓に乗り出したイオン。食品小売のリーディングカンパニーが動き出したことで、今後、国内市場が大きく広がる可能性もありそうだ。