イオンリテール、原宿駅前にドレスレンタル「ルルティ」の旗艦店をオープン!
イオングループの店舗内で展開してきたドレスレンタルストア「LULUTI(ルルティ)」が2025年6月6日、東京・原宿に旗艦店をオープンした。立地はJR原宿駅前の一等地で、イオン店舗外への出店は初めて。どのようなねらいがあるのか。運営するイオンリテール(千葉県/古澤康之社長)衣料本部ルルティ事業部の小林博人事業部長に聞いた。
Z世代にインフルエンサーが拡散

イオングループで総合スーパー(GMS)を運営するイオンリテールがドレスレンタル事業を立ち上げたのは2018年。埼玉県越谷市の大型ショッピングモール「イオンレイクタウン」に「LULUTI(ルルティ)」1号店を開店した。店舗で試着・レンタル・返却ができるほか、Webサイトでの受付・配送・返送にも対応し、オンラインとオフラインを融合させたOMOストアとして事業を展開。関東、中部、近畿、中国エリアに16店舗を出店し、直近3カ年の年平均成長率は160%と好調だ。
「原宿エリアへの出店は事業立ち上げ時から意識していた」と明かすのは、シェアリングエコノミーの広がりに着目してドレスレンタル事業を社内ベンチャーで立ち上げた小林氏だ。
ルルティはミレニアム世代とZ世代をターゲットとしており、サービス利用者層は10~30代が8割以上。原宿店オープンにあたっては、モデル活動と並行してライフスタイルクリエイターとして活躍する未来リナ氏をキービジュアルモデルに起用し、開店2日前の6月4日に開催したレセプションパーティーにはおよそ30人ものインフルエンサーを招待。とくにZ世代への情報拡散と認知度向上を図った。そのねらいは当たって原宿店の来店客はミレニアム世代とZ世代で9割超、Webサイトへの流入客数は同店のオープン直後からあっという間に前年比200%以上を達成したという。

今回出店した複合商業施設「WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)」はJR原宿駅東口の目の前という一等地にあり、「ユニクロ」や「IKEA」(26年に閉店予定)のほか、アダストリアのモール型店舗「and ST」も旗艦店を出店している。ルルティの店舗は写真映えするフォトスポットのようで、スタッフによるパーソナルカラー診断や骨格診断を受けられるほか、新たにAI搭載の体験型ミラー「+PLUS MIRROR(プラスミラー)」が導入された。
「原宿はファッション、若者文化の発信拠点であり、新しい独自のカルチャーが生まれる場所。表参道にラグジュアリーブランド、ナショナルブランドの店舗、セレクトショップが軒を連ね、キャットストリートなど裏通りは古着店、リユースショップであふれている。そこにラストピースとしてファッションレンタルの店舗を出店してゲームチェンジャーになりたいという思いがあった」(小林氏)





注目急成長企業も多数ランクイン!日本の小売業1000社ランキング151~1000位を全公開



