ミズノがワークウエア市場に本格参戦!カタログオーダーで実現、多彩さと機能性とは

2024/02/14 05:59
油浅 健一
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ワークウエアの多様化も後押し

ワークビジネス事業部 アパレル企画担当
ワークビジネス事業部 アパレル企画担当の外処一記氏

 「最近は多様性の流れの中で、ひとつの会社でも、部ごと、課ごとにユニフォームを変えるというところも出てきている。こうしたニーズにもしっかりと応えながら、ミズノブランドを生かして拡販していきたい」と外処氏は力を込める。

 スポーツウエアで培った機能性を押し出しながら、機動力を高めることで、個性的なワークウエアをスピーディーに納品する。これらと並行し、「より過酷な環境でのワークウエアに対応できる製品が少ないのが課題。そうしたところに対応できるウエアを増やしていくことでシェアを伸ばしていきたい」(外処氏)。2024年にまず、防寒ウエアをラインナップに加えることが決定している。

 ワークウエアに対する、企業側のニーズそのものも多様化しているといい、例えばSDGsの観点からエコ素材を活用したウエアへのニーズも高いという。そうした需要への対応力もワークウエア市場に食い込む要素となる。そうなると、ジャンルを問わず、各メーカーが得意領域をそのままワークウエア市場でも強みとして横展開して訴求できることになり、今後、さらに新参組が流入してくる可能性も高そうだ。

 実際、スポーツアパレルでは、ニューバランス、アシックス、プーマなどが参戦しており、それぞれが独自の強みを訴求し、せめぎ合っている。5000億円の市場を巡る攻防は、今後さらに激化の様相だが、本来の得意領域の再発見につながる要素もあり、利益以外に得るものも多いのかもしれない。

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