セブン&アイ・ホールディングスとディー・エヌ・エー(DeNA)は10月17日、買物客にタクシーの割引クーポンを配布する実証実験を始めた。買物の際の移動に不便を感じている高齢者などを支援する。
セブン&アイ傘下のイトーヨーカ堂が運営する5店舗で4000円(税込み)以上を購入した買物客に、DeNAのタクシー配車アプリ「MOV(モブ)」で利用できるクーポンを配布する。
クーポン金額は大森店(東京都大田区)と木場店(同江東区)が500円、横浜別所店(横浜市)と鶴見店(同)、溝ノ口店(川崎市)が700円。実施期間は東京都の2店舗が11月10日まで、神奈川県の3店舗が同16日まで。MOVを利用する際は、乗車料金のほか迎車料金がかかる。
今回の実証実験は、2018年6月に発足させた研究会「セブン&アイ・データラボ」の活動の一環として行う。両社が保有する商圏データやタクシーの利用状況などの各種データを活用することで、社会課題の解決を目指す。