店内に水族館をつくる!? 水産市場を運営する異色のスーパー・きむらの差別化戦略!

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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新たな商勢圏に進出へ!めざすは関西エリア

──今後の出店戦略について教えてください。

きむらは鮮魚を中心に、市場直送の高鮮度な生鮮食品を販売。一般客のみならず飲食店関係者などからも支持を集めている

木村 理想としては、年間1~2店舗のペースで新規出店を行っていきたいと考えています。ただ人材の確保が難しく、それに加えて生鮮部門では一定の時間をかけて教育をする必要があるので、慎重に様子を見ながらの出店になっていくでしょう。

──郊外立地の店舗が主体ですが、高松市中心部で「まちマルシェ・きむら」という小型店も1店舗運営しています。こうした都市型小型店を出店していく考えはありますか。

木村 効率的な運営ノウハウを確立できることが前提になりますが、検討していきたいです。小商圏型であれば、われわれが得意とする生鮮3品と総菜だけを売るという本当の意味での生鮮特化型SMにして、グロサリーや日用品はCVSやDgSで買ってもらうというような、割り切ったコンセプトを打ち出してもおもしろいかもしれません。

──人口が減少していくなかで、新たな商勢圏に進出するということはありますか。

木村 もちろん考えています。具体的な時期は言えませんが、新たなエリアでの出店計画も決まっています。

 将来的には、人口が厚い神戸や大阪に出ていきたいです。関西方面へのアクセスがよい徳島の鳴門に市場を持っているので、今後6~7年の間にはその夢を実現したいと考えています。

──小売業界では地域を超えた合従連衡の動きが活発化するなど、勢力図が大きく変化し始めています。今後の展望を教えてください。

木村 今後数年間で、SM業界はある程度勝ち負けがはっきり表れることになるでしょう。われわれとしては、合従連衡の動きに加わるつもりは今のところありません。繰り返しになりますが、「生鮮特化」で競合との差別化を図り、少しずつ店舗網を広げながら、自力で成長していく考えです。

店舗概要

本社所在地 香川県高松市太田上町1090-1
資本金 5000万円
売上高 178億円(2018年度)
店舗数 19店舗
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