サツドラホールディングス(HD、札幌市)は8月29日、ポイントを寄付することで災害時に被災地に支援物資を届ける取り組みを北海道限定で開始した。この仕組みは「BOSAI POINT」と名付けられ、スポーツ選手のマネージメントを手がけるHONDA ESTILO(大阪府吹田市)、備蓄用食品の開発などを行うワンテーブル(宮城県名取市)と共同でプロジェクト形式で運営する。
BOSAI POINTは、サツドラHD子会社のリージョナルマーケティング(札幌市)が運営する共通ポイント「EZOCA(エゾカ)」と連携する。エゾカに加盟するサツドラ店舗などで買物をした際に貯まったポイントを寄付できる。寄付されたポイントは非常食や充電機器などの購入に充てられ、災害に備えて備蓄。災害が発生した場合、被災地の避難所に支援物資として届けられる。
矢野経済研究所の調べでは、日本で発行されているポイントは合計で約2兆ポイントの規模があるが、使用されずに期限切れとなるポイントも多い。キャッシュレス化が進むことで、今後ますますこの傾向が強まると予想される。BOSAI POINTは、さまざまなポイントを使って寄付することができる仕組みをつくる。
BOSAI POINTの立ち上げに合わせて、サツドラのほかEZOCA提携店であるホクレン商事の食品スーパー22店舗、ホームセンター「ジョイフルエーケー」4店舗で防災関連グッズを販売。購入するとBOSAI POINTとして寄付できる500ポイントが付与される。