米書店最大手バーンズ&ノーブル、投資ファンドに約740億円で身売り

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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バーンズ&ノーブル
英ウォーターストーンズと兄弟会社となり、ジェームズ・ダント氏が両社のCEOを兼務する

 米書店最大手のバーンズ&ノーブル(B&N)は6月7日、米投資ファンドのエリオット・マネジメントが同社を買収すると発表した。B&Nは書籍のインターネット通販や電子書籍市場の拡大によって業績が落ち込んでおり、2018年4月期は営業赤字に転落した。ファンド傘下で経営の立て直しを急ぐ。

 エリオットは6月5日までのB&Nの平均株価に43%を上乗せし、1株当たり6.5ドルで買い取る。買収総額は6億8300万ドル(約740億円)となる見通し。20年1月末までに買収を完了する。

 エリオットは18年6月、英国の書店最大手ウォーターストーンズを買収しており、ウォーターストーンズのCEO(最高経営責任者)、ジェームズ・ダント氏がB&NのCEOを兼務する予定。両社は経営統合しないが、ダント氏の指揮のもとでノウハウを共有するなどして再建を図る。

 B&Nは全米に627の大型書店、ウォーターストーンズは英国とアイルランドで293店舗を展開している。

 B&Nの18年4月期の売上高は前期比5.5%減の35億7561万ドル、営業損益は1億2785万ドルの赤字、純損益は1億2548万ドルの赤字だった。

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