ブーム加速する激辛グルメ 、「韓国料理」の新トレンドに注目!

2022/09/29 11:59
    有木 真理 (ホットペッパーグルメ外食総研所長)
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    コロナ禍のストレスで
    「刺激を求める」人が増加

    コロナ禍のストレスが激辛ブームを加速させている

     新宿・大久保公園で夏の風物詩として開催されてきた「激辛グルメ祭り」が、3年ぶりに復活し話題を集めた。激辛グルメブームのなか、次はどんなメニューが登場するのか、筆者も楽しみでならない。

     長引く新型コロナウィルス感染の拡大によりストレスも最高潮に達し、激辛グルメブームはさらに拍車がかかっている。2021年4月に実施したホットペッパーグルメ外食総研でコロナ禍における激辛グルメニーズについての調査結果でも、その傾向が顕著にあらわれている。

     コロナ禍における激辛グルメニーズについて「コロナ禍とそれ以前を比較して、外食の自粛が続き刺激を求めるようになったか?」という問いに対して、辛い料理が好きな人のうち43.6%が「そう思う」と答え、辛い料理が嫌いな人の31.7%の結果と10ポイント以上も差をつける結果となった。

     そもそも辛い料理が好きな人は、刺激を求める傾向が強く、自粛などストレスを感じるときにその傾向が強くでたのではないだろうか。

     また、「コロナ禍とそれ以前を比較して、辛い料理を食べたいと思う頻度が増えたか?」という問いに対しては、辛い料理が好きな人の22.2%が「増えた」と答え、辛い料理好きの5人に1人が、コロナ禍において辛い料理を食べたい頻度が上がったと答えている。つまり、辛い物が好きな人はコロナ過において、さらに激辛グルメを求めているということが言えるのだ。

    ドラマや映画の人が
    ブームを後押し

     日本における激辛ブームの歴史は1980年代までさかのぼるが、それについては過去の記事ですでに多々記述をしているため、そちらをご覧いただきたい。

     そんななかでも今注目したいのは「韓国グルメ」だ。韓国グルメの日本におけるブームは、2002年に空前のブームとなった韓国ドラマの影響によるものが大きいのではないだろうか。ドラマの人気に加え、海外旅行の渡航先としても人気だ。渡航先の人気とグルメトレンドの親和性は高いため、この頃から日本で韓国料理の人気が上昇し、今となってはグルメジャンルに欠かせない存在となり、韓国本場でしか食べられないようなメニューさえも日本で楽しめるようになっている。

     そして、昨今は02年の頃をはるかに超える「韓国ドラマ」「韓国映画」ブームと言っても過言ではない中、再び韓国料理が脚光を浴びている。

     「韓国料理」といえば、激辛のイメージが強いが果たしてそれだけなのだろうか。ホットペッパーグルメ外食総研は22年3月、辛い物好きの人を対象に食べてみたい辛い韓国料理を、また対象を限定せずに辛くない韓国料理を調査し、人気ランキング形式で発表した。その結果をみていこう。

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    記事執筆者

    有木 真理 / ホットペッパーグルメ外食総研 所長

    飲食チェーン店での勤務やフードコーディネータ、リクルートライフスタイル沖縄の代表取締役社長を経て、現職。東京と沖縄の2拠点生活を送りながら、現在は販促渉外部長も兼任。外食回数年間300回と、大の外食好きで、日本各地の外食事情に詳しく、立ち飲みから超高級店まで幅広いジャンルに精通。食を通じて「人」と「事」をつなぐ活動のオーガナイザーとしても活躍。沖縄スポーツ関連産業協会の理事も務めているため、食以外にも観光、スポーツにも関わっていることから外食だけでない視点での食トレンドを語ることができる。

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