コロナ禍で好調続く生協宅配 今あらためて生協が支持される理由
エコマークやFSC認証
商品供給額が2ケタ伸長
重点施策のうち、魅力ある商品づくり・品質保証では、「コープ商品『おいしさと健康でNo.1』へ」をスローガンに組合員の声を反映させた商品の開発・改善に引き続き取り組むほか、時短商品や「コープ商品」のエシカル対応を強化する。
21年度の「コープ商品」におけるエシカル消費対応の取り組みについては、既存商品のプラチック製容器・紙製品の環境対応を推進。その結果、エコマーク認定商品は同134%とFSC認証商品は同116%と、供給金額が伸長した。22年度はエシカル消費対応商品をさらに拡大し、総供給高2137億円(同105%)をめざす。
具体的な取り組みとして、水産分野の「エコラベル認証」ロゴ付商品の拡充と、「マスバランス(MB)ランクのRSPO認証」を受けたパーム油の利用を拡大する。
不確実性が高まる世界で
注目される生協の「助けあい」
昨今、ウクライナ情勢や、物価やエネルギー価格の高騰、深刻化する環境問題など、人々の生活はさまざまな課題・不安に包まれている。そうしたなか日本生協連代表理事会長の土屋敏夫氏は、「生活協同組合の助け合い、危機におけるつながる力の価値が改めて鮮明になっている。山積する課題に対して組合員、会員生協と力を合わせ、解決に力を注いでいく」と危機に対して主体的に取り組む姿勢を示した。
●
生協の強みは3000万人の組合員と、地域生協全体で3兆円にも上る事業の総合力だ。大きく変化する時代に、助け合いの価値やSDGs視点での事業・活動など、生協ならではの特徴をいかに打ち出せるかがポイントになる。
食品宅配のガリバー 生協の現場から の新着記事
-
2024/04/03
コロナ収束後も増収増益見込みの生協 今後の成長を阻む壁と直近の施策 -
2023/06/29
全国の組織で連携! 生協が始めた本気の施策「コープサステナブルアクション」 -
2023/01/12
値上げ続くなか大胆な値下げ策 生協が勝負に出る「くらし応援全国キャンペーン」とは -
2022/08/15
コロナ禍で好調続く生協宅配 今あらためて生協が支持される理由 -
2022/05/26
売上高5000億円超、宅配に占める割合は約25%に! 生協の冷凍食品販売戦略 -
2022/03/22
PB売上高の約4割超! 生協に学ぶ「エシカル消費」対応の進め方