激動の2021年! ホームセンター売上高ランキングトップ30をおさらい
増収相次いだ2021年決算
2021年のホームセンター企業の売上ランキングを見ていこう。売上上位30社のなかで減収はわずかに3社で、3分の1以上(対前期比34.8%減)売上を落とした東急ハンズを除けば微減だった。
売上高首位は2019年度に業界トップに浮上したカインズ(埼玉県)で、21年2月期の売上高は対前年度比10.1%増の4854億円と2ケタ伸長を遂げた。SPA(製造小売)化や積極的なデジタル投資など、業界に先駆けて革新的な施策を推進し成長を続けている。なお、買収した東急ハンズ分の業績反映は23年2月期からになる。
2位のDCMHDは、9位の持分法適用会社ケーヨー(千葉県)を合わせたグループ全体売上高は約5846億円(単純合算)で業界最大となる。傘下のHC事業5社を統合したDCM(東京都)のもと、HC事業の最適化、効率化を進める。
3位はコーナン商事(大阪府)で、21年2月期の売上高は同16.7%増の3976億円とひと際伸長。同社は19年6月に会員制建築資材卸の建デポ(東京都)を連結子会社化したほか、20年2月にはパン・ パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都)傘下の旧ドイトが運営していたHC事業およびリフォーム事業を継承している。
前述のとおり11位のアークランドサカモト(新潟県) は6位のビバホーム(埼玉県:当時LIXILビバ)を完全子会社化しており、22年決算では順位が大きく変動する見通しだ。ちなみにビバホームの22年決算は、21年1月から22年2月末まで14か月の変則決算となる。