「New GMS」好調のPPIH、 小規模改装で改革スピード加速へ
PB売上高は2500億円へ
家電や自転車、コスメなどを拡充
PPIHの第3四半期以降の主な重点施策については、DS事業では、プライベートブランド(PB)商品のさらなる拡充を進める。PB商品は、21年2月のブランドリニューアル以降、すでに約1100SKUを導入。21年12月時点での全体に占める売上高構成比は14.6%まで上昇し、粗利率は0.4%近い改善効果をあげている。今期グループ全体でめざす目標である、PB売上高2500億円の達成にも着実に近づいているという。
今後は、大型家電や電動自転車のほか、コスメ、アロマなどの買回り品の商品開発を推進する。とくに家庭雑貨やカー用品などのカテゴリーは、PBの売上高構成比を50%まで引き上げていく計画だという。
GMS事業では、これまでより小規模での「New GMS」業態への改装を実施する。そうすることで改装スピードを加速させ、既存店全体の競争力向上を図りたい考えだ。
海外事業は、北米事業のゲルソンズの連結効果のほか、既存の事業も好調に推移し、22年6月期第2四半期売上高が1259億円(前年同期比547億円増)、営業利益が80億円(同24億円増)と増収増益を達成している。今後は、国産の“ジャパンブランド”商品を武器に支持拡大を図りつつ、とくにアジアでの積極出店を進める。
通期連結業績予想は、期首予想からの変更はなく、売上高は対前期比9.4%増の1兆8700億円、営業利益が同4.6%増の850億円、経常利益が同1.9%増の830億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同7.2%増の576億円を見込んでいる。