[東京 3日 ロイター] – セブン&アイ・ホールディングスは3日、米投資会社バリューアクト・キャピタル(VAC)から先月26日付で受け取った書簡について、「企業価値向上に資すると考える戦略計画の明示は行われていない」との見解を発表した。
セブン&アイはこの日、取締役会を開き、「事業部門および会社全体の所有構造について別の形を検討すべき」などと指摘した書簡への対応を確認。事業ポートフォリオについては、中期経営計画で重点分野に経営資源を注力する方針を掲げているとし、「様々な戦略的オプションを具体的に検討している」とした。
また、VACが上位株主30社の意見を直接聞くとともに、社外取締役で構成した経営戦略を検討する会議体の設置を要望していることについて、経営陣や社外取締役が株主・投資家との対話機会を増やすことを検討するなどとしている。
セブン&アイを巡っては、傘下百貨店事業会社のそごう・西武を売却する方向で最終調整に入ったと日本経済新聞などが報じている。セブン&アイは1日、「あらゆる可能性を排除せずに検討を行っている」とのコメントを発表した。