「値下げ合戦から抜け出し『質の競争』へ」ライフ・岩崎高治社長が語った2022年の戦略
「オーケーが買収していれば、近畿圏での戦い方を変えていた」
――オーケーの抗告が棄却され、関西スーパーマーケット(関西スーパー)とエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの経営統合が決まったが、この結果をどう見るか。また、大阪を中心とした近畿圏の競争環境はどう変わっていくか。
岩崎 もしオーケーが関西スーパーを買収していたら、戦い方の土俵をずらしていただろう。結果としてはH2Oとの統合で決まったが、今後はどちらかといえば、比較的(売り方が)近い中での競争になる。やはり、どれだけ「質の競争」において差をつけられるかが問われるだろう。
近畿圏での競争環境については、確かにロピア、バローなどエリア外のチェーンが積極的に出店している。だが、冷静に考えると、大阪市でも特に人口が増えているわけではないし、(進出を競うほど)そんなに「おいしい」マーケットではない。もっと言えば、「やめてくれ」というのが本音だ(笑)