リニアモーターカー
昨日のニュースは「リニアモーターカー」の話題が満載だった。
・東京品川と名古屋間を最短40分で結ぶ
・42kmの実験区間を9分で走破
・レールは地下30m~40mに設置
・整備のための総投資額は数兆円規模
・品川-名古屋間の運賃は1万2000円程度
現在、品川-名古屋間は新幹線「のぞみ」号を使えば94分なので実に54分の時間短縮が図られることになる。
さて、この時間短縮をどう見るかである。
たとえば、品川から名古屋間にたどり着くには、普通電車を利用した場合、約5時間30分(330分)を要する。
ところが「のぞみ」号を利用すれば、ビジネスマンの半日分の就業時間に当たる4時間近くを節約することができる。自然と有り難みも湧いてくるというものだ。
けれども、「リニアモーターカー」の場合は、「のぞみ」号との比較で、節約できる時間はわずかに54分。《2分の1》以上の時間短縮と言えば聞こえはいいが、同じようにサラリーマンの活動単位で考えれば、昼食時間分にしかならない。
「リニアモーターカー」の開通によって、いまよりさらに便利になることは紛れもない事実だが、「何もそこまでしなくても…」と私には思えてしまう。
まさに「せまいニッポン そんなに急いでどこにいく」であり、そこに数兆円を費やす意味があるのか、よくわからないからだ。
しかも、昨今の節電トレンドに逆行するように、使用する電力量は従来の3倍になるのだという。
同じ数兆円を投資するのであれば、英仏海峡トンネルのように、日本列島とロシア(樺太島)や韓国とを結ぶようなプロジェクトの方が工事中はもちろん、完成後も経済活性化につながると思うのだが、いかがなものであろうか?
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