新年度を迎えるに当たって
日本市場は依然厳しく、その厳しさはさらに増すものと予想される。少子高齢化と人口減少は、さらに進展し、飼料やエネルギー高騰、円安によって物価高騰が確実視される。そこに2段階の消費税増税が加われば、多少所得が増加するくらいでは、消費意欲が一挙に高揚するとは考えにくい。
では、流通業界にとって活路はないのかと言えば、そんなことは決してない。「朝食」「カスタマイズ」「ヘルシー(健康)」「ダイレクトビジネス」「単身世帯・2人世帯」「コミュニティ」「新コミュニケーション」…と新しい成長の切り口は思いつくだけでも山ほどあるからだ。ただ、いくら打開策やアイデアが多くても、具体的に動かなければ何も始まらない。
さて、今日は4月1日、新年度。この始まりに当たって、詩人であり書家であった相田みつをさんの「アノネ がんばんなくてもいいからさ 具体的に動くことだね」を記したい。できれば、オリジナリティをもって…。
『チェーンストアエイジ』誌2013年4月1日号
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