それがアマチュアスポーツというもの
アマチュアのテニスの世界では、「うまい」プレイヤーと「強い」プレイヤーは異なる。
だから、いざ試合、となった時に、勝敗を事前予想するのは難しい。
誰が見ても明らかに「うまい」と思われるプレイヤーが、下手なプレイヤーに、いとも簡単に負けることなど日常茶飯事だからだ。
アマチュアのテニスの勝負は、やってみなければ分からない、ということになる。
ところがプロの世界になると、これが相当違ってくる。大番狂わせというのは、それほど多くはなく、下馬評通りで決着することがほとんどと言っていいだろう。
過日、そんなことを知人に話すと、「それがアマチュアスポーツなんだ」という明快な答えが返ってきた。
「僕がやっているスキーも同じだよ。綺麗に滑るスキーヤーがタイムレースで勝つとは限らないもの。むしろ、勝ちたい、と願う思いの強さで勝負が決することが多い。だからアマチュアスポーツは面白いんだ」。
知人は60歳――。
社会人になってから始めたスキーで、元インカレ入賞者などの強者を向こうに回して毎年好成績を残している。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは -
2024/02/23
「ダイソー」創業者・矢野博丈さんが「会社は潰れるもの」と考えて経営にあたった真意 -
2023/10/30
スポーツの番狂わせと企業の好調要因がどちらも「偶然」ではない理由
この連載の一覧はこちら [1787記事]
![千田直哉の続・気づきのヒント](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2021/05/20210514_chiefblog.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=ebefbdfd159307ddf75e7a10016248a0)