その後のイトーヨーカドー高井戸店

2012/01/27 13:00
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 2011年年末に開業したイトーヨーカドー高井戸店(東京都)のその後を見るために何度か同店に買い物に行っている。

 直近1月25日(水)、18時ころは、お客もまばら。夕方のピークタイムということもあり、レジは4台を開けていたが、並んでいるお客は1人もいなかった。

 

 同じころ、競合店には、ずいぶんとお客が並んでいることを考えると、認知、出店、商品、価格、などの政策のどこかにミスがあるのだろう。

 

 食品スーパーのレジ通過客数は、大体、平日2000人、土日祭3000人がひとつのメルクマールになるが、ある情報によれば1600人(/日)程度の状態が続いているのだという。

 

 同店が出店した土地は、オートバックス環8高井戸店の跡地であり、住宅設備機器メーカーがショールームを出そうとしていたところ、イトーヨーカ堂(東京都/亀井淳社長)がひっくり返した。

 マンション1階の居抜き出店であるため、駐車台数が圧倒的に不足しており、五日市街道に面しているものの、クルマでのアクセスは不便だ。

 オープンセールス期間中に同店を訪れ、気に入ったという知人は、「駐車場の狭さが問題。しばらく外で並ばないと駐車できないなら、迷うことなく、他の店に行く」と言い切った。

 

 もちろんそこは織り込み済みのようで、同店は、商圏を半径1km、4.4万人と設定しており、初めからクルマ客は期待していない。

 ただ、その分、主要客は、徒歩・自転車となり、買い上げ点数はそれほど上がらないことになり、難しい商売を強いられることになることは確かだ。

 

 同店の近くに自宅を構える鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス(東京都/村田紀敏社長)は、高い頻度で同店を訪れ、目をかけている様子だ。今後、何をいかに修正してくるのかが注目される。

 

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