それではみなさん、よいお年をお迎えください
2010年も本日がおおつごもり。今年もいろいろなことがありました。
さて、12月10日に(財)日本漢字能力検定協会が「今年の漢字」に「暑」を選びました。今年の夏は、本当に暑かった。亜熱帯のような「暑さ」のことをこのBLOGでも2回にわたって書きました(9月8日、9月9日)。温暖化によって、確実に地球が壊れ、悲鳴を上げているような気がします。
また、選定の理由として同協会では、チリ鉱山のトンネル内落盤事故で地中の「暑い」中から作業員全員が生還。「はやぶさ」が大気圏突入時の猛烈な「暑さ」に耐え、無事帰還したことなども挙げています。
さて、以下では、私の選んだ今年の一文字を公表します。
まず、流通業界における今年の漢字を1文字で表すならば、「去」になります。渥美俊一さん(日本リテイリングセンターチーフコンサルタント)、夏原平次郎さん(平和堂〈滋賀県〉創業者)、高橋一郎さん(東急ストア〈東京都〉相談役)、吉田昌平さん(サンデー〈青森県〉創業者)、会田玲二さん(日本ホームセンター研究所前所長)と、流通業界のビッグネームが次々と去っていきました。
とくに渥美俊一先生の逝去は、流通業界の“ひとつの時代”の終わりを告げるものだと言ってよいかもしれません。
小誌『チェーンストアエイジ』誌にて、樽谷哲也さんが連載している渥美先生評伝のタイトルは『革命一代』。先生の理論がこのタイトルのように、一代の春夢となって消えてゆくのか、永遠に語られるのかは、時代が決めることになるでしょう。
ただ、先生のこれまでの実績は永遠に「去」ることはありません。
編集長の立場として今年を振り返りますと、去年の「任」が一歩進み、「信」という文字に変化しました。
編集部のメンバーに業務を「任」せた結果、各人ともにものすごい力がつきました。それまでは締め切りをなかなか守れなかった人もタイムマネジメントができるようになったり、書くのが苦手だった人は着実に腕を上げています。圧倒的な編集力を身に着けた人もいます。いまや、「任」は「信」という文字に変わり、さらにさらに業務を「任」せることができるようになっています。
ただ、メンバーの成長性は一様ではなく、人それぞれに速度というものがありますから、去年よりも伸びていれば、すべて良しと考えたいと思います。
一方、私は既存の業務だけではなく、新しい仕事を見つけて、進んで取り組むことができるようになりました。これの流れが軌道に乗れば、またいま私がしている仕事を「任」せ、「信」じるを繰り返していきたいと考えています。
その分、『チェーンストアエイジ』誌編集部は、さらにパワーアップができると確信しています。2011年もぜひご期待ください!
2010年中は、本当にお世話になりました。『チェーンストアエイジ』誌の読者のみなさん、またBLOGの読者のみなさんに感謝いたします。
来年は、みなさんにとって素晴らしい年になることを願いつつ。
それでは、よいお年をお迎えくださいませ。
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