5個パックの「5」はどこから来たのか?
ティッシュのまとめ買いというと、単品5個をビニルパックする売り方が当たり前になっている。
単品容量は160組~200組が一般的。価格的には298円や278円辺りが市場相場なのではないだろうか?
消費者も、この販売方法に慣らされているようなところがあり、当然のように5個パックを手にする。
しかし、5個パックの「5」という数字はどこから来たのだろう?
なんとなく語呂がいいからなのだろうか?
消費者の手持ち可能な容積だからなのだろうか?
消費者心理を科学的に研究した結果なのだろうか?
工場のラインの都合なのだろうか?
同業他社に追随してなのだろうか?
食品スーパー、総合スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンター…と、業態ごとに、主要な消費者の店舗へのアクセス交通手段は、異なるにもかかわらず、コンビニエンスストアの1個販売を除けば、その業態特性とパック数には因果関係がないように思われる。「5」は十分検討されている数字なのだろうか?
逆にいえば、20個、15個、10個、8個、7個、3個、2個など、パックする数量は小売業ごとに検討されても良い。
さらには、ティッシュ以外にも、まとめ買いにすべき商品も検討したい。
たとえば、詰め替え用液体洗剤のパッケージは滑りやすく、まとめ買いしたくても2個、3個を手に持つのは難儀だ。
このことを考慮しているのかどうかは分からないが、九州に本拠を構え、売上高2000億円を計上するトライアルカンパニー(福岡県/永田久男社長)では、あらかじめレジ袋に3個~5個を詰め込んで液体洗剤を売り、異彩を放っている。
販売方法や個数が当たり前のように定着してしまっている事実は怖い。
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