東日本大震災 神戸物産が北海道で住居と定職を用意する
アブラハム・マズロー(米)の5段階説は、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。
5段階説では、人間の欲求が低次のものから以下のように分類される。
①生理的欲求(physiological need)
生命維持のための根源的な欲求
②安全の欲求(safety need)
安全性を得ようとする欲求
③所属の欲求(belonging need)
どこかに所属しているという欲求
④承認の欲求(esteem)
価値ある存在と認められることを求める欲求
⑤自己実現の欲求(self actualization)
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮したいと思う欲求
新入社員研修や管理職研修などで耳にしたことがある方は多いことだろう。
東日本大震災のような大惨事が起こると、被災者の多くは、①生理的欲求さえ満たされなくなる。避難所に身を寄せ、寒さや暑さに耐え、なんとか②安全の欲求を満たしたとしても、悲惨はさらに追い打ちをかける。
とくに今回の大災害では、住居と職業を一度に失ってしまった被災者が多い。
農地を海水で覆われてしまった農家、漁船を津波に流された漁師、放射能の影響で原乳を出荷できない酪農家、働いていた事業所がなくなったサラリーマン…いまのところ③所属の欲求に即効的に応えられる手立ては、誰も持ちえない。
そんな被災者を励まし、50~100人程度の従業員を募集するのは、「業務スーパー」のフランチャイズ本部などを運営する神戸物産(兵庫県/沼田昭二社長)だ。このBLOGでも何度か紹介した。(http://diamond-rm.net/articles/-/4098)
募集をかけるのはグループ会社の㈱神戸物産エコグリーン北海道(北海道/太田雄二社長)。設立2年半で北海道に約800haの土地を取得。2011年内には、2000ha、最終的には3000ha以上に耕地面積を拡大していく計画だ。
同社は、北海道むかわ町の協力のもと、15世帯分の住居及び寮施設を確保した。当面の間、住居費、水道・光熱費は無償。さらにむかわ町では今後の受け入れ拡大、住居環境向上に向け、雇用促進住宅の建設検討が始まっている。
雇用条件は下記の通り。興味のある方はぜひ連絡してみていただきたい。
㈱神戸物産エコグリーン北海道の雇用条件
給与:18万円以上
業務内容:農業・畜産業など
資格:東日本大震災で自宅を失った人、前向きに頑張っている人
問い合わせ先:㈱神戸物産 犬飼・坂本 電話:079-496-6610
HP:http://www.kobebussan-eco-h.co.jp/kaisha.html
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