経営者の気配り、記憶力と業績の関係
『チェーンストアエイジ』誌の編集長に就任してから丸2年10カ月が経過した。
10年ぶりの古巣への復帰で、経営者の方のほとんどは知らない顔ぶれに変わっていたため、初めの1年間は、就任挨拶と称して企業訪問をさせていただいた。いまは2巡めに入っているところだ。
2巡めともなると、経営者の反応もまたそれぞれだ。
前回の取材を覚えていない方、覚えている方、顔だけは覚えていてくれる方、初対面のように名刺交換を出す方――。
経営者の方は、多忙であるのは理解しているつもりだから、他人の顔を覚えなさいと、強要したりはしない。また、経営者の方が1年間を通じて会う人は、数千人に及ぶだろうから、覚えていないのは当然と言っていい。
ただ、不思議なことに、私の顔を覚え、前回の取材を覚えていてくれている経営者の企業ほど、業績は良いような気がする。
気配りや記憶力と業績の関係には、科学的な根拠は何もないので、何とも言えないが、興味深い傾向として、今度の特集の企画案として編集会議に提出してみたい。
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