“兼任”について

2010/10/15 19:32
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 2009年12月1日のブログで「プロ野球のプレイングマネジャーで大成した人はいない」というようなことを書いた。

 

 今回は似て非なるもの。

 “兼任”についてである。

 企業組織でよく見かけるのは、1人のマネジャーが1課と2課の課長を兼務するというものだ。また、事業本部長が1課長兼任などということもよくある。

 

 しかし、その結果、どうなるかと言えば、大抵の場合、兼任マネジャーにとって興味の薄い方の課が弱体化していく。

 1課の業務と2課の業務を均等にこなすことのできるマネジャーはそうはいない。

 それ以前に、兼任マネジャーにも得手不得手があるはずであり、「得手強化」「不得手強化」のいずれの戦略を採るにしても、バランスは悪くなっていく。共倒れしてしまう可能性だってある。

 

 そもそも、その企業が必然と考えて、組織を2つの課に分けていたのである。

 それを兼任すること自体に無理があると言えよう。

 むしろ、2課ある組織の方を1課にまとめ、専任マネジャーを置く方が理にかなっているように思う。

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