マネジメントは現地の人に?
日本の流通企業のアジア進出に拍車がかかっている。
『チェーンストアエイジ』誌2010年11月1日号は、中国市場の特集を組み、PART1では「“和僑”になる日本企業」というコーナーを設けて、中国に進出した日本の小売業の現状を現地からレポートしている。
また、イオン(千葉県/岡田元也社長)は、この10月26日に発表した「イオングループ中期経営計画」の中で、いの一番に「アジアマーケットでの新しい成長機会の獲得」を記し、事業展開の加速化を宣言した。
その中で気になるのは、海外進出した場合のマネジメント体制に関しての各社の言及である。大抵の企業は、「現地人を社長に据える」としている。
でも、私は、現地人ありき、というのはおかしいと考える。マネジメント体制の現地化は確かに重要なことかもしれないが、優秀な人間であれば、出身国はどこであっても構わないはずだからだ。
逆に現地人であることを優先させると、優秀ではない人材が企業のトップに就く可能性もある。それは、当該企業にとっても、現地法人にとっても不幸な話にほかならない。
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