王貞治さん流コーチング
NHKラジオの『ラジオ深夜便』という番組に福岡ソフトバンクホークスの王貞治球団会長が出演しており、ロングインタビューに答えていた。
子供のころの話、兄の話、本塁打世界記録、ONや福岡行きなど興味に尽きない話題が次々と出てきて、早朝の4時だったにもかかわらず、目を覚まして真剣に聴いてしまった。
なかでも、目からウロコの驚きがあったのは、コーチングについてである。
王さんは、「“やる気”のある選手なんていない」という性悪説的なアプローチでコーチングはするものと断言する。
「コーチングの目的は、こうすればよくなると選手に気付かせることだ」と言い、「もし気付かせることができれば選手は自ら率先して練習に励むようになるのだ」と強調した。
「誰もが自分のやってきたことを正しいと信じてプロ入りしている自信家だから積極的に過去を変えようとはしない」からだ。
また、「選手は自ら率先して練習に励まない限りうまくはならない」とも言いきる。
だからこそ、コーチの存在意義はあるのだという。
「やさしいコーチは、その時はいいけれども結局は選手の可能性を引っ張り出せない。口やかましくてもなんでもいいから気づかせることが大事だ」。
そのくらい熱が高いコーチじゃないと意味がないのであり、たとえ恨まれても、後になって、「言うことを聞いてよかった」と思われるようにならないといけないそうだ。
普段、メディアを通じてみる王さんらしからぬ口調と考え方だったので、非常に面白く参考になった。
ということで、編集部のメンバーのみなさん、覚悟してください(笑)。
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