24時間健康相談ができる!スマホアプリ活用したイズミの健康経営とは
人間関係やダイエットの悩みも
導入後約1年間、月ごとのアクティブユーザー(アプリにログインした人数)は、約3000人前後で安定的に推移。オンライン診療は月に数件程度、健康医療相談チャットについては月に100件程度の利用がある。
イズミの直近1年分の相談内容について集計を取ったところ、最も多かったのは風邪症状で、コロナとの違いをたずねるものも含まれた。次いで手荒れをはじめとする皮膚症状、手足間接の痛みに関する相談と続いた。
相談は身体症状に限らず、どのような内容でも受け入れている。ヘルスケアテクノロジーズ エンタープライズビジネス本部 カスタマーサクセス課の斉藤卓也氏は、「職場や家族など人間関係に関する悩みや、ダイエットに関する相談もあった。気になってはいるが、病院に行くほどのない悩みを一旦話してみようという感じで利用していただいている」と話す。
本人に限らず、家族に関する相談も多い。とくに子を持つ従業員の場合、わが子の急な体調不調に直面してしまうこともある。アプリを利用した従業員からは、「子どもが熱を出したとき、医師に薦められた薬を使ったらすぐに熱が引いた」といった声も寄せられている。
イズミ総務部広報課の飛子晴美氏は「自分のことでも家族のことでも、ちょっと気になることがあれば相談ができるため、大きな病気を未然に防ぐことができる。そのことが従業員の満足度向上や、ひいては離職の防止にもつながると考えている」と話す。
同社ではほかにも、生活習慣病のリスクを抱える従業員に対し、健康相談を推奨する取り組みも行っている。リアルとオンラインの両面で健康不安をカバーすることで、従業員の満足度をあげ、業績向上へとつなげていく考えだ。このようにオンラインツールも活用したイズミの取り組みは、健康経営の新たなあり方を示している。