コメリ

ドミナント展開で、国内3000店体制をめざす

 1977年に、1号店を新潟県三条市にオープンして、ホームセンター業界に参入。以降、ホームセンター業態とは別に、1000㎡未満のHCのコンビニエンスストア版とも言える、小型店「ハード&グリーン」業態をルーラル立地に出店し、規模を拡大してきた。現在は、中型店と小型店を統合して「ハード&グリーン」業態、2万㎡規模の「パワー」業態、プロショップの「PRO」業態の3つの店舗戦略を取っている。

 コメリの出店エリアは沖縄県を除く46都道府県におよび、HC業界で唯一、実質的なナショナルチェーンとなっている。2024年3月末時点の店舗数は、ハード&グリーン1099店舗、パワー102店舗、PRO15店舗、専門店のアテーナ4店舗の合計1220店舗を数える。

 同社は中期経営計画で国内3000店体制を目標に掲げており、物流センターの拡充にも取り組んでいる。24年6月に「コメリ静岡流通センター」(静岡県菊川市)を開設したのに続き、26年3月期にはこれまでで最大規模となる「コメリ関西流通センター(仮称)」(和歌山県橋本市)の稼働を開始する計画だ。

 20年3月から取り組んでいる農業協同組合(以下、JA)との協業では、24年3月期に5つのJAと協業し、期末時点でJAの商品をコメリの34店舗で販売している。また、PB商品の売上高構成比は業界トップクラスの47.7%に拡大している。

 24年3月期決算は、営業収益が前期比2.3%減の3707億円、経常利益が13.9%減の222億円の減収減益となった。25年3月期の連結業績については、営業収益で4.7%増の3880億円、経常利益で10.3%増の245億円を見込んでいる。

代表取締役社長 : 捧 雄一郎

売上高売上高
総利益率
売上高
営業利益率
売上高
販管費率
売上高
経常利益率
売上高
当期純利益率
370,752百万円30.5%5.9%28.3%5.9%3.6%

決算期:2024年3月 / 連結

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