Salesforce、東京海上グループと戦略的提携 AI活用で顧客体験の高度化を推進

セールスフォース・ジャパン(東京都)は8月8日、東京海上ホールディングス(東京都)および東京海上日動火災保険(東京都)と戦略的提携を発表した。
急速に進展するAI技術の活用を背景に、保険業界でも顧客体験の高度化が求められており、東京海上グループはSalesforceのクラウド基盤を活用して「代理店システム」や「コンタクトセンター」を運用してきた。
今回の提携により、Salesforceは今後の業務プロセス再設計において中核的な役割を担い、東京海上グループの顧客体験の更なる向上を目指す。
中核となるのはSalesforceの「Agentforce」で、自律型AIエージェントを業務に組み込むことで、データ分析に基づいたパーソナライズ提案や予測型サービスを実現する。Agentforceはノーコード・ローコードで導入でき、最新のAIモデルにも対応しており、変化の激しい環境でも導入のハードルを下げつつ、俊敏かつ戦略的なAI活用を可能にする。
この仕組みにより、顧客は契約からアフターサービスまで一貫してスムーズな体験を享受でき、手続きの効率化や待ち時間短縮、的確な対応による満足度向上が期待される。同時に、コンタクトセンターや代理店業務の標準化・効率化も進み、営業・顧客対応の質向上にもつながる。
さらに、提携においてSalesforceは、専門人材による支援を通じ、システム導入やプロセス変革にとどまらず、AIとデータ活用を担う中核人材の育成にも取り組む予定だ。





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