セーフィー、神奈川県藤沢市でクラウドカメラとAIを活用した交通量調査の実証実験を実施


セーフティーにおける藤沢駅前の実証実験
(セーフィー ニュースリリースより)

 セーフィー(東京都)は、2024年10月1日から11月2日まで、神奈川県藤沢市において、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」と映像解析AIを組み合わせた調査サポートサービス「Safie Survey(セーフィー サーベイ)」を活用した実証実験を実施したと発表した。

 この実証実験は、藤沢市が推進する「スマートシティ基本方針」の一環として、「スマートシティ推進実証事業補助金」※1の交付を受けて実施されたもので、今後加速する人口減少社会を見据え、限られた人材でも持続可能な行政サービスを実現するための取り組みである。

 これまで、藤沢駅前広場の状況把握は目視による調査が中心で、通行者数の可視化は可能であったものの、ベビーカーや車いすなどの用具別通行者数の把握までは困難だった。また、天候や曜日別など、特定条件下での調査実施も難しい状況にあった。

 今回の実証実験では、小田急駅舎の改良に伴う藤沢駅南口の再整備に向け、南口駅前広場の外周デッキおよび一般車乗降場の2か所にウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」を設置し、「Safie Survey」による映像解析AIで車両交通量・停車時間・用具別通行者数などを可視化した※2

 実施の結果、ベビーカーや車いす利用者が一定数確認され、バリアフリー対応の方向性を明確にできたほか、一般車乗降場における長時間の停車がロータリー内の交通負荷を増大させているという課題も明らかとなった。

 映像は、特定の利用目的の達成に必要な範囲でのみ活用し、個人の追跡は行っていない。調査主体との取り決めに基づき、取得した映像およびそこから作成した車両や人物の検出・集計データは、通行量や滞留状況などの統計情報として適切に管理・削除している。

 セーフィーはこれまでにも多くの自治体や企業と連携し、AIとクラウド映像を活用したインフラ整備や業務効率化を支援してきた。2025年4月には群馬県太田市で、国道407号の渋滞・滞留状況を可視化し、生活者への情報提供を行うなど、データ活用による都市課題の解決に取り組んでおり、今後も、誰もが安心・快適に暮らせる都市づくりと持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

※1:「スマートシティ推進実証事業補助金」は、神奈川県藤沢市がスマートシティ実現に向けた技術実証に対し交付している補助制度
※2:カメラ映像は、交通量・通行量の可視化データを作成するために用いている。調査については、藤沢市とセーフィーにて事前にすり合わせを行い、利用目的を特定している。

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態