綿半HD、3月期決算は増収・2ケタ増益

綿半ホールディングス(長野県)が5月12日に発表した2025年3月期決算(連結2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高が前期比4.3%増の1,335億9,400万円、営業利益が24.0%増の35億100万円、経常利益が17.8%増の38億1,200万円、純利益が12.0%増の20億7,700万円となり、増収・2ケタ増益を達成した。
連結財政状態は、総資産が1億6,400万円増の794億3,400万円、純資産が4億5,100万円増の232億4,000万円、自己資本比率は0.6ポイント改善して29.3%となった。
小売事業については、インターネット通販の販売戦略が成果を上げたことで好調に推移し、売上高が0.5%増の792億6,900万円、セグメント利益は、新店と店舗改装による収益性の改善、物流コストの削減が功を奏し、29.5%増の17億6,100万円と大幅に伸長した。
2024年度は、重点施策である「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」、「流通網の拡大」、「オリジナル商品開発・SPA化の加速」に向けて取り組みを進めた。
店舗の開発については、鮮魚特化型食品スーパー「綿半フレッシュマーケット平島店」、通常のホームセンター商品に加工食品や日用品を付加し、アウトレット販売を強化した「綿半ホームエイド川中島店」をリニューアルオープン。また、世界の食材を取り揃えた「ワールドマーケット」を「綿半スーパーセンター箕輪店」と「綿半スーパーセンター豊科店」にオープンした。
流通網の拡大では、自社の新物流センターが稼働し、物流の効率化を進めたほか、漁船で採れた魚を丸ごと買い付ける「一船買い」の販売エリアを拡大。地元漁師との協業によって、鮮度の高い商品をより安く消費者に提供できる体制を整えた。
オリジナル商品の開発にも積極的に取り組み、食品や日用品、ペット用品、日曜大工などで開発を進め、2024年度は900点以上の新商品を導入。また、自社農場「綿半ファーム」で生産した赤身のおいしさが特徴の牛肉「SHINルビー牛」の販売も開始した。
2026年3月期の連結業績については、売上高で4.0%増の1,390億円、営業利益で9.7%増の38億4,000万円、経常利益で4.9%増の40億円と、増収増益を予想した。





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