1月のスーパー売上高、0.9%増=コメや野菜高騰、代替品シフトも

日本チェーンストア協会が25日発表した1月の全国スーパー売上高は総額1兆652億円だった。既存店ベースで前年同月比0.9%増と、3カ月連続のプラス。節約志向から買い上げ点数は減少したものの、歴史的高騰が続くコメや、キャベツなどの農産品が販売額を押し上げた。
全体の約7割を占める食料品は4.3%増。鳥インフルエンザの影響で鶏卵の価格も上がった。また、キャベツなどの代替品として豆苗やカット野菜が、コメの代わりとしてパスタやレトルト食品が好調だった。
総務省が21日発表した1月の全国消費者物価指数で、生鮮野菜は前年同月比36%上昇。米類は伸び率が70.9%と過去最大を更新し、キャベツは約3倍となるなど家計を圧迫している。
同協会によると、コメの店頭価格は昨年比で5~6割上がっているといい、増田充男執行理事は「今の値段は異常だ」と指摘。政府が備蓄米放出を決めたことについては、「報道があっても店頭価格は下がっていない。出回ってきたら下がってほしい」と期待を示した。