中国物価、0.5%上昇=春節で消費盛り上がり―1月

【北京時事】中国国家統計局が9日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.5%上昇した。上昇率は昨年8月以来、5カ月ぶりの大きさ。今年は春節(旧正月)が1月下旬に当たった影響で、個人消費が大きな盛り上がりを見せた。
旅行は7.0%の上昇。前月にマイナスだった食品もプラスに転じた。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率は0.6%だった。
ただ、物価がこのまま上昇基調を続けるかどうかは不透明だ。トランプ米政権は今月4日、中国からの輸入品に10%の追加関税を発動。米金融大手ゴールドマン・サックスは、関税の影響で中国の物価に「緩やかな下押し圧力がかかる」との見方を示した。
一方、同時に発表された1月の卸売物価指数(PPI)は2.3%低下。下落率は前月と同じだった。