大黒天物産、中間決算は増収・2ケタ増益で好調維持
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大黒天物産(岡山県)が1月14日に発表した2025年5月期第2四半期決算(連結2024年6月1日~11月30日)は、売上高が前年同期比7.9%増の1,421億円、営業利益が17.9%増の46億円、経常利益が20.2%増の48億円を達成。前年の大幅な伸びに続き、好調を維持した。
第2四半期連結累計期間は、継続して「魅力ある店づくり6項目」(①価格、②品質、③売場、④活気、⑤ 環境整備、⑥接客)の徹底を推進。ESLP(エブリデイ・セーム・ロープライス)による地域最安値価格を目指したほか、自社開発商品については中身を徹底的に「アナライズ」(分析)して改良を重ね、「高品質・低価格」な商品(D-PRIDE)を前面に押し出して展開。また、自社物流の構築による物流コストの削減、産地からの最短定温物流実現による生鮮食品の鮮度向上にも取り組んだ。
成長戦略として高速多店舗化出店を掲げ、店舗数の増加によって中国および関西の両センターの稼働率を上げることでコスト削減を推進。連結累計期間は4店舗を出店し、既存店活性化のため2店舗の建て替えと7店舗の改装を実施。新規出店のうち1店舗は100%センター供給の店舗フォーマット(SFO店舗)とし、従来店舗と比べて出店コストと店舗運営コストの削減を実現した。
売上総利益率は22.9%から23.5%へ0.6ポイント上昇。売上総利益は32億3,500万円増えて334億1,000万円となり、販管費については25億2,700万円増加したが、売上総利益の増加でこれを吸収。7億800万円の営業増益を果たした。経常利益は、助成金収入で1億900万円計上したことなどで、8億1,600万円増加している。
2025年5月期の連結業績については、売上高で8.3%増の2,924億円、営業利益で12.3%増の105億円、経常利益で12.1%増の107億円、純利益で1.5%増の64億円を計画している。