楽天、岐阜県下呂市と地域経済活性化を目指し事業連携協定を締結

楽天グループ(東京都)と岐阜県下呂市は1月14日、特産品振興を通じた地域経済活性化を含む7項目にわたる事業連携協定を締結した。
両者はこれまで、楽天が運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」を活用し、市内宿泊施設の予約促進を通じて観光分野での協力を進めてきた。今回の協定により、商工分野にも連携を拡大し、特産品振興を通じて地域の持続的な成長を目指す。
協定の主な内容には、JR駅を中心とした市街地活性化や、越境ECを活用した下呂市産品の販路拡大、地域商社の設立支援、市内事業者のEC活用促進と人材育成、新商品の発掘と開発などが含まれる。
具体的には、地域商社設立の支援や市内事業者を対象としたECセミナーの開催を通じて、人材確保や販売力強化を図るほか、地域事業間のコミュニティー形成を促進する。
また、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」に下呂市産品のアンテナショップを開設し、国内外での認知向上と販売促進を図る。さらに、市内店舗と「楽天市場」を連携させたOMO(オンラインとオフラインの融合)施策を実施し、相互送客による商圏拡大も目指す。
両者はこれらの取り組みにより、下呂市の地域経済の持続可能な成長と地域社会の発展に貢献する方針である。