サツドラHD、上期は利益大幅伸長
サツドラホールディングス(北海道)が12月20日に発表した2025年5月期第2四半期決算(連結2024年5月16日~11月15日)は、売上高が前年同期比3.8%増の496億4,600万円、営業利益が28.7%増の8億7,600万円、経常利益は42.1%増の8億8,800万円となり、前年同期に続き大幅に利益を伸ばした。
北海道内でのドミナント化を目指すドラッグストアフォーマット、観光地などでのインバウンドフォーマット、ドラッグストアでの調剤併設薬局を含む調剤薬局を展開するリテール事業の売上高は3.6%増の488億6,100万円、セグメント利益は28.1%増の8億4,900万円となり、増収・大幅増益で上期を折り返した。
ドラッグストアフォーマットについては、ESLP(エブリデー・セイム・ロープライス)を中心とする価格戦略を推進し、顧客に支持される店づくりを行ったほか、作業平準化による業務効率の改善を進め、生鮮食品を含めた商品カテゴリーを拡大してラインロビングを強化。また、サツドラ公式アプリを活用したデジタルマーケティングの推進にも取り組んだ。
リテール事業においては、物価上昇による生活防衛意識の高まりの影響を受け、1人当たりの買上点数は減少したが、商品単価の上昇や化粧品の需要が回復し、ドラッグストアフォーマットの売上高は前年同期をクリア。インバウンドフォーマットは訪日外国人観光客の需要を取り込み、調剤薬局は新たに開設された調剤併設薬局の増収効果もあって、売上高はそれぞれ前年同期を上回った。
連結売上総利益率は1.11ポイント改善し25.45%となり、売上総利益は9億9,900万円増加。一方、販管費については8億400万円増の117億6,100万円にとどまり、営業利益を1億9,500万円ほど押し上げた。
2025年5月期の連結業績については、売上高で4.7%増の1,000億円、営業利益で1.1%増の14億円、経常利益で1.0%増の13億5,000万円、当期純利益で2.0%増の4億8,000万円を予想した。