【ワシントン時事】米商務省が20日発表した11月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.4%上昇と、前月(2.3%上昇)から伸びが加速した。市場予想を下回ったものの、2カ月連続で拡大。底堅い景気が続く中、インフレ鈍化の停滞が示された。
価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数の上昇率は2.8%と、前月と同水準だった。
項目別では、耐久財などモノの価格は前年同月比0.4%低下。一方、人件費の影響が大きいサービス価格は3.8%上昇した。
連邦準備制度理事会(FRB)は18日の金融政策会合で、強い経済と雇用情勢の維持を目指し、3会合連続の利下げを決めた。一方、インフレ率の低下が足踏みしていることを受け、利下げペースを落とす方針を明確にした。
11月の個人消費支出は前月比0.4%増と、伸び率は前月(0.3%)から小幅拡大した。