【ワシントン時事】米労働省が11日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比2.7%上昇と、前月(2.6%上昇)から加速した。伸びは2カ月連続で拡大。市場予想と同じだった。
変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.3%上昇と、伸び率は前月から変わらなかった。米景気が底堅く推移する中、インフレ率は下げ渋っている。
項目別では、ガソリンが8.1%低下、中古車・トラックも3.4%下がった。一方、サービス価格(エネルギー関連除く)は、家賃など住居費の値上がりが響き、4.6%上昇した。
連邦準備制度理事会(FRB)は17、18両日に開く金融政策会合で、追加利下げの是非を判断する。インフレ鈍化のペースが落ちており、来年は利下げ回数を減らすとの見方も浮上している。
◇11月の米CPI概要
消費者物価指数 0.3(前年同月比2.7)
コア指数 0.3(前年同月比3.3)
エネルギー 0.2
燃料油 0.6
ガソリン 0.6
衣料 0.2
新車 0.6
中古車 2.0
帰属家賃 0.2
航空運賃 0.4
(注)前月比%上昇、季節調整後。前年同月比は季節調整前