バローホールディングス(岐阜県)が11月12日に発表した2025年3月期第2四半期決算(連結2024年4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比5.7%増の4,220億円、営業利益が6.4%減の104億円、経常利益が3.4%減の122億円で、増収となったものの営業・経常減益となった。
上期は、スーパーマーケット事業が、多様な製造機能を活かした商品力の向上や来店目的を明確にした「デスティネーション・ストア」への転換を進めるとともに、関西圏売上高500億円構想の実現に向け、大阪府に1店舗、奈良県に1店舗、兵庫県に都市型生鮮特化SM2店舗を出店。ドラッグストア事業においては、トーホーストアから譲り受けたSM3店舗をドラッグストアに転換するなど、関西エリアへの本格展開を進め、順調に売上を伸ばした。ホームセンター事業では、物価高騰の影響から客数減少が続く中、売場の棚割改革や利用客の変化を先取りした商品展開、サービス強化などによって客単価増加に取り組んだ。
連結営業収益は、スーパーマーケット事業でバローの既存店売上高が前年同期比5.2%伸長したほか、ドラッグストア事業が既存店売上高2.4%伸長し、増収に寄与した。
営業総利益は5.6%増の1,214億6,400万円。一方、販管費は広告宣伝費が減少したものの、人件費、減価償却費、水道光熱費の増加で6.9%増の1,110億2,900万円となり、営業利益は6.4%減の104億3,400万円に圧縮された。
主なセグメント別の経営成績は、スーパーマーケット事業の営業収益が6.3%増の2,355億7,900万円、営業利益は3.8%増の84億4,700万円、ドラッグストア事業の営業収益は4.3%増の890億2,400万円、営業利益が22.2%減の21億1,600万円、ホームセンター事業では営業収益が4.6%増の661億8,900万円、営業利益は16.0%減の18億5,200万となった。
2025年3月期の連結業績については、営業収益で4.0%増の8,400億円、営業利益で2.9%増の235億円、経常利益で3.1%増の264億円、当期純利益で3.0%増の123億円を見通し、増収増益での着地を目指した。