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米GDP、2.8%増=市場予想下回る―7~9月期

米商務省
〔写真説明〕米商務省=ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米商務省が30日発表した7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増加した。伸び率は前期(3.0%)から小幅に縮小し、市場予想(同)も下回った。ただ、プラス成長は10四半期連続で、米景気の底堅さが改めて示された。

 GDPの約7割を占める個人消費は3.7%増(前期は2.8%増)と、伸びが2期連続で加速し、成長をけん引した。一方で設備投資は3.3%増(同3.9%増)に鈍化した。住宅投資は5.1%減と、2期連続のマイナスとなった。 

 米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ率が持続的な低下基調にあると判断し、9月の金融政策会合で4年半ぶりに利下げを決定。強い景気と雇用情勢を保つため、引き下げ幅を通常の2倍の0.5%とした。今後も緩やかな金融緩和を続ける方針を示している。

 足元の景気は堅調なものの、来月5日投開票の米大統領選や中東地域での紛争拡大など、先行き不透明感は強い。FRBは来月6、7日の会合で、経済動向を慎重に見極めつつ、0.25%の追加利下げを決めるとの見方が市場では支配的だ。