【ロンドン時事】欧州連合(EU)統計局が1日発表した9月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は、前年同月比1.8%上昇した。伸び率は前月(2.2%)から2カ月連続で縮小。欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を2021年6月以来、3年3カ月ぶりに下回った。
エネルギーが6.0%低下したほか、インフレ圧力が根強いサービスの伸び率は4.0%(前月4.1%)に縮小した。エネルギーや食料を除いたコア指数は2.7%(同2.8%)だった。
消費者物価指数の伸び率は22年10月に10.6%とピークを付けた後、ECBの金融引き締めの効果で、昨年10月以降は2%台で推移していた。インフレ鈍化を受け、ECBは今年6月、4年9カ月ぶりに利下げに踏み切り、9月も追加利下げを実施した。