【北京時事】中国国家統計局が30日公表した9月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.8と、景気の拡大・縮小を判断する節目の50を5カ月連続で下回った。ただ、前月比では0.7ポイント上昇。改善の兆しも出てきた。
中国では不動産の価格下落が続き、個人消費回復の足かせとなっている。PMIの項目別では供給の強さを示す生産が51.2と2カ月ぶりに節目を上回った。一方、需要の強さを示す新規受注や雇用は節目割れが続いた。中国人民銀行(中央銀行)は9月、2カ月ぶりの利下げに踏み切り、景気のてこ入れを図った。
同時に公表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は50.0と、前月比0.3ポイント低下した。不動産や鉄道輸送が足かせとなった。