【ワシントン時事】米商務省が26日発表した4~6月期の実質GDP(国内総生産)の確定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.0%増となり、改定値と変わらなかった。
GDPの伸びは9四半期連続のプラス。前期(1.6%増)から大幅拡大し、米経済の強さを示した。
GDPの約7割を占める個人消費は2.8%増(改定値2.9%増)に小幅下方修正。設備投資や住宅投資も引き下げられた。一方、政府投資が3.1%増(同2.7%増)に上方修正された。
米景気は底堅さを保っているが、インフレ鈍化の進展や労働市場の減速を踏まえ、連邦準備制度理事会(FRB)は18日の金融政策会合で4年半ぶりの利下げを決定。強い経済や雇用を維持するため、下げ幅を通常の倍の0.5%とするとともに、利下げ継続を示唆した。
◇4~6月期の米GDP確定値
国内総生産(GDP) 3.0( 3.0)
個人消費支出 2.8( 2.9)
設備投資 3.9( 4.6)
住宅投資 ▲2.8(▲2.0)
輸出 1.0( 1.6)
輸入 7.6( 7.0)
政府支出 3.1( 2.7)
国内最終需要 2.8( 2.9)
GDPデフレーター 2.5( 2.5)
PCE 2.5( 2.5)
PCEコア 2.8( 2.8)
(注)増減は前期比年率(%)、▲はマイナスまたは低下、カッコ内は改定値