アスクル(東京都)は9月5日、環境省が推進する「バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」に参加することを発表した。この事業は、企業全体のCO₂排出量を2050年までに実質ゼロにすることを目指し、サプライチェーン全体での取り組みを促進するものである。
アスクルは、同モデル事業を通じて、自社およびサプライヤーのCO₂排出量の算定、目標設定、削減活動を推進する計画である。具体的には、自社のCO₂排出量(Scope1、2)およびバリューチェーン全体の排出量(Scope3)の算定方法に関する研修を実施し、構成企業への算定支援や目標設定を行う。また、プライベートブランド商品のデータ取得ツールを提供し、算定結果を基に次年度以降の計画策定を支援する。
同社は、2030年までに自社のCO₂排出量(Scope1、2)をゼロ、2050年までにネットゼロを達成する目標を掲げており、業界内でのデータ連携やScope3算定ルールの策定を進めるとともに、構成企業2社との連携を基に、同モデル事業で得られた知見をエンゲージメント対象である93社に展開し、脱炭素化の取り組みを拡大していくとしている。