【北京時事】中国国家統計局が9日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.6%上昇した。食品の値上がりが主因で、伸び率は前月よりも0.1ポイント拡大した。ただ、18カ月連続で1%を割り込んでおり、デフレ懸念は根強いままだ。
天候不順で野菜や果物が値上がりした結果、食品価格は2.8%上昇。中国の物価に大きく影響する豚肉価格は16.1%の上昇だった。一方、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は0.3%上昇と、前月(0.4%上昇)からわずかに鈍化した。
同時に発表された8月の卸売物価指数(PPI)は1.8%低下。23カ月連続で前年を下回っており、0.8%の低下だった前月からマイナス幅が拡大した。