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バローHD、第1四半期は増収も営業・経常減益

バロー

 バローホールディングス(岐阜県)が8月9日に発表した2025年3月期第1四半期決算(連結2024年4月1日~6月30日)は、営業収益が前年同期比5.7%増の2,074億円となったものの、営業利益が7.6%減の51億円、経常利益が5.8%減の58億円となった。

 第1四半期連結累計期間の営業収益は、スーパーマーケット事業のバローが既存店売上高で前年同期比5.8%増となったことや、ドラッグストア事業が既存店売上高で2.6%伸長したことが増収に寄与。売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は4.6%増の597億円となったが、販管費が人件費や賃借料などの増加で5.9%増の545億円となったことから、営業利益を圧迫。減益につながった。

 スーパーマーケット事業の営業収益は6.8%増の1,150億円、営業利益は3.7%増の43億円。ドラッグストア事業の営業収益は4.4%増の437億円となったが、食品の売上構成比の上昇で売上総利益率が横ばいとなったことに加え、販売費や人件費の増加、店舗の改装費用が膨らみ、販管費が増加。営業利益は16.2%減の9億円に圧縮された。ホームセンター事業の営業収益は2.9%増の333億円。営業利益については、低利益率商品の売上構成比の上昇と主力部門の売上減少で売上総利益率が低下し、人件費や集配送費、キャッシュレス決済手数料が増加。店舗改装費用もかさんで販管費が増加し、28.9%減の10億円に止まった。

 なお、2025年3月期の連結業績については、営業収益で4.0%増の8,400億円、営業利益で2.9%増の235億円、経常利益で3.1%増の264億円を見込み、増収増益を予想した。